2025年版｜日本企業が次に目指すべき海外市場とは？【KizunaGlobe Marketing】

１．東南アジア：成長性と親日感のバランスが魅力
２．インド：巨大市場とテクノロジー分野の可能性
３．アフリカ：長期視点で取り組むべき“次の成長エンジン”
４．中東・湾岸諸国：高所得層を狙える高付加価値市場
５．中南米：競合が少なく、チャンスが広がる未開拓市場
まとめ：市場選定は“成長性×文化適応力×戦略性”で決める

近年、少子高齢化や国内市場の縮小が進む中、多くの日本企業が生き残りと成長をかけて、海外市場への展開を本格化させています。すでにアジアや欧米に進出している企業も少なくありませんが、今、次のステージとして注目すべき市場はどこなのでしょうか。

本記事では、2025年以降に日本企業が進出すべき有望な海外市場について、最新の経済データや現地ニーズを踏まえた視点から解説します。

１．東南アジア：成長性と親日感のバランスが魅力

まず最初に挙げられるのは、やはりASEAN諸国（東南アジア）です。中でもベトナム・インドネシア・フィリピンは、人口増加と中間層の拡大が著しく、消費市場としての魅力が高まっています。

たとえば、ベトナムでは日本製品に対する信頼感が根強く、特に品質を重視する家庭用製品や教育関連サービスへのニーズが拡大中です。インドネシアでは、ハラール対応の日本食や美容・健康関連製品に高い関心が寄せられており、現地パートナーとの協業がカギになります。

フィリピンでは、英語が公用語であり、日本人とのコミュニケーションが取りやすいため、BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）やIT関連ビジネスにもチャンスがあります。

２．インド：巨大市場とテクノロジー分野の可能性

次に注目すべきは、世界人口1位となったインドです。中間所得層の拡大に加え、スタートアップの活性化が進んでおり、IT・AI・モビリティといった分野での協業が期待されています。

また、日本の高品質なインフラ技術や省エネ機器はインド政府が推進する「メイク・イン・インディア」や「スマートシティ構想」に合致しており、B2B領域でも大きな需要が見込まれます。

インド市場は参入障壁が高いとも言われますが、信頼できる現地パートナーとの関係構築に成功すれば、大きな成果を得られる市場です。

３．アフリカ：長期視点で取り組むべき“次の成長エンジン”

さらに注目されているのが、アフリカ市場です。特にケニア、ナイジェリア、南アフリカといった国々は、若年層が多く、今後の人口ボーナスを活かした成長が期待されています。

アフリカでは、教育・医療・食料・インフラ・再生可能エネルギーといった基礎分野への投資が活発化しており、日本の技術や製品が貢献できる余地が大きいです。例えば、太陽光発電や省エネ照明などの日本の環境技術は高く評価される傾向にあります。

リスクも多い地域ですが、ODAや国際機関との連携、JETROの支援をうまく活用することで、安全に進出可能です。

４．中東・湾岸諸国：高所得層を狙える高付加価値市場

中東地域、とくにUAE（ドバイ・アブダビ）やサウジアラビアは、富裕層が多く、高品質でプレミアムな日本製品に対する評価が非常に高い地域です。

観光やホスピタリティの分野では、高級和食レストランや日本式のおもてなしサービスが注目されており、文化的な価値を伝えるビジネスに向いています。

また、ドバイには多国籍企業が集まり、中東・アフリカ・ヨーロッパの拠点としての機能も持ち合わせているため、戦略的に進出する価値がある市場です。

５．中南米：競合が少なく、チャンスが広がる未開拓市場

最後に紹介するのは、中南米です。メキシコやチリ、ブラジルといった国々は親日的で、日本と経済連携協定を結んでいるケースも多く、関税面でも有利な取引が可能です。

特にメキシコは北米市場への輸出拠点としても注目されており、製造業や自動車関連ビジネスの進出が活発です。チリやコロンビアでは、オーガニック食品や高機能な日用品への需要が増えており、ニッチながら高付加価値を提供できる日本企業にとって好機となっています。

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